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鹿児島大会の報告と総括─南九州支部結成後の活動の抱負を含めて─ 笹川竜伴 (鹿児島・弁護士)

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弁護士 笹川竜伴(鹿児島)
この原稿の当初の締め切りは、 平成14年12月20日だったと記憶している。 しかし、 大方の予想通り、 それを経過すること甚だしく、 経過してしまえば年末のばたばたがあり、 正月ののほほんがあり、 結局遅れはひどくなる一方であった。
いい加減怒られるかな、 と戦々恐々の日々を重ねる中、 やっと書き出したがなかなか筆が進まない。 というのは、 当職自身はほとんど苦労をしていないためである。 むしろ苦労を重ねた当事務所の事務局に書いてもらった方が実の詰まったものができあがる可能性が高い。 たとえば苦労話、 弁護士は事務所にいても何もしなかった、 とか、 直前になって1週間事務所を空けた、 とか、 普段はしない残業をさせられた、 とか、 当日まで袋詰めをさせられた、 とか、 お昼はほか弁しか出なかった、 とか、 そんだけ苦労をかけさせたにもかかわらず、 まだ原稿を書かせようとしている、 ふざけるな、 とか。 実際に聞いた訳じゃないし、 怖くて聞けないけど、 あげだしたらおそらくきりがない。
というわけで、 頼む勇気もなく私が書いています。 しばらくおつきあいください。
さて、 今回の大会に至るまでの経緯は、 およそ次のとおり。
① 平成14年はじめ (だったと思う)、 森弁護士 (鹿児島) から、 当職宛、 欠陥住宅被害関係の全国大会があるから手伝って欲しい、 と打診。
② 同年7月末ころ、 鹿児島にて呼掛人会 (正式名称なし) なるものを結成。 森弁護士、 野平弁護士、 有留弁護士および当職 (いずれも鹿児島) が参加。
③ 同年8月3日、 鹿児島にて幹事会開催。 「南九州ネット」 なるものを立ち上げることが決議される。 その日の晩、 遅くまで懇親を深めると同時に、 鹿児島の状況について某弁護士より苦言が呈される。
④ 同年9月26日、 鹿児島の武田建築士 (鹿児島) に協力頂ける建築士を紹介して欲しい旨打診。
⑤ 同年10月27日、 武田建築士より回答。 合計6名の参加が見込まれるとのこと。
⑥ 同年11月7日、 協力予定建築士と呼掛人会弁護士との懇親会。 欠陥住宅ネットの趣旨等、 相互に (!?) 理解を深める。
⑦ 同月8日、 九州ネット幹事の一人である織戸弁護士 (宮崎) と、 電話会談。 九州ネットと別組織にするか、 下部組織にするかを協議するも、 何とかなるかな、 という雰囲気のまま終了。
⑧ 同年11月10日、 呼掛人会弁護士 (野平弁護士を除く)、 鹿児島県弁護士会主催のパース研修旅行に出発。 なお、 これは③の懇親会において幹事諸氏承諾済み。
⑨ 同年11月16日、 呼掛人会弁護士 (野平弁護士を除く)、 鹿児島県弁護士会主催のパース研修旅行から帰鹿。 充実した研修の余韻に浸り、 しばし放心。
⑩ 同年11月23日および24日、 97名の参加のもと、 全国大会開催。
これをみれば、 普段の事件処理のごとく、 五月雨的に動きがあったにすぎないことが判明する。
本当はこの間、 九州ネットの幹事諸氏に対して、 九州ネットと別組織とした場合の問題点、 下部組織とした場合の規約改正等の問題等についてご意見を、 とお願いしていたのだが、 今振り返ればほとんど反応がなかったから、 これを経緯に含めるには躊躇せざるを得ず、 しかるに五月雨であることに変わりはない。
結局、 南九州の組織は、 「南九州支部」 ということで九州ネットの下部組織として活動を始めることとなったが、 これが決まったのは、 大会の2、 3日前であった。
一部に、 やるのであれば独立した組織を、 と言う有力者からの声もあったが、 下部組織であれば、 上部団体である九州ネットのノウハウを存分に利用できるし、 会計面でも九州ネットにお世話になれるというメリットは小さくない。 故に、 最初の出だしとしては満足すべきではなかろうか。 勢いはこれからつく予定であるからご勘弁願いたい。
さて、 かかる経緯をたどり、 23日、 全国大会に先立って九州ネットの総会が開催され、 幸田弁護士 (北九州) の趣旨説明の後、 南九州支部の設立、 織戸弁護士の支部長就任、 当職の事務局長就任がそれぞれ了承され、 めでたく設立に至った。
当日はマスコミの取材があり、 それに取り上げられることとなったが、 その反響は大きかった。 早々に相談の依頼が舞い込み対応に追われるようになったのも、 南九州支部を立ち上げた効果に他ならない。
これまで法律相談などで、 欠陥住宅ではないか、 との相談を受けることしばしばであったが、 それに対しては、 相談を受けた個別の弁護士が個別の建築士と協力して事件を処理していくという対応であった。 しかし、 今後は、 組織の存在を何らかの形で広報することにより、 より手近な、 そして組織的な相談機関として利用されることを望みたい。
さて、 次は全国大会である。
はじめのころ、 まさか南九州支部あるいは南九州ネットなどという組織を立ち上げる、 とは思ってもみず、 全国大会があるからお手伝いをする、 という認識にすぎなかったことは、 前述のとおりである (どこ?)。
そして、 それまで全国ネットという存在自体知らず、 誰が何をやっているのか、 など、 聞いても分からなかった (すいません)。 だから、 全国大会のお手伝いと言っても、 当然のことながら何をするのか五里霧中の状態である。
しかるに、 幹事会を過ぎ、 大会が近づくにつれ、 内容面は全国ネットがお膳立てをしてくれるとのことで、 この面ではほとんど何もしなくていいことが判明する。 ただ、 せっかく鹿児島でするのだから鹿児島の状況を、 ということで無理矢理野平弁護士にお願いして、 事例報告をしてもらうこととした。
結局、 当職でするのは、 事務作業である。 もとい、 当職の事務所でするのは、 事務作業である。 何をすべきかは、 全国ネットからのメール等による連絡により明らかとなり、 当職の役割は、 もっぱらメールをプリントアウトして事務局にお願いすることにあった。
しかし、 大会前1週間に至るまで当職が事務所を空けていたこと前述のとおりであり、 さすがに事務局だけでは間に合いそうにない。 当日の袋詰め作業は当職も手伝い、 あるいはじゃまをし、 何とか大会に間に合うことができた。
全国大会は、 ご存じのとおり大盛況に終わった。
皆さんからおかげさまで、 と言っていただくが、 鹿児島では場所の設定および設営、 資料の準備をしたにすぎない。
おっと、 野平弁護士は、 無理矢理なお願いを聞いてくれて、 発表の準備を当日の朝までしてくれた。 本当に無理矢理であった。 おかげで、 その後の天文館は野平弁護士の天下であり、 呼掛人会の外の弁護士は野平弁護士の下僕である。
もう一度。
皆さんからおかげさまで、 と言っていただくが、 野平弁護士を除いては鹿児島では・・・。 大変恐縮である。 むしろ、 大変活発な議論に接することは、 おそらく鹿児島のような地方単位会では少ないと思われ、 このような機会に恵まれたことに感謝すべきである。
次回は、 北海道である。 冬以外に北海道に足を踏み入れるのは中学3年に旅行したとき以来である。 鹿児島の暑さから離れて有意義な時間を過ごせるのではないかと、 今から大変楽しみである。 ついでにゴルフでもしようかな。
最後になりましたが、 参加者および関係者の皆さま、 遠いところをはるばるおいでいただき、 また種々ご協力いただきありがとうございました。
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